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刀剣純情伝 《刀剣乱舞/短編集/R18》

第49章 肥前、捻じれた世界へ行く 2 〔肥前忠広〕


素直に謝られて南泉は「気にしてないにゃ」と軽く答え、「オレもお頭のところに戻るにゃあ」と言って部屋へ戻って行った。

加州と大和守も手入れ部屋へ行き、南海は出陣前に読んでいた本の続きが気になるから、と部屋へ戻っていく。

「肥前さんはお疲れのところ申し訳ありませんが、またお話しを聞かせてもらって良いですか?」

審神者は目をらんらんと輝かせて、異世界の話しを聞きたがっているのは明白だった。

「…わかった」

ある程度話さないと解放してもらえないな、と肥前は大きく息を吐いて審神者の部屋へ一緒に行った。



部屋に入った途端、審神者が肥前にぎゅっと抱きつく。

「…気配が消えた時は本当にびっくりしたんだから…」

「雅…オレもまたあの世界に行くとは思わなかった…」

肥前もそっと審神者を抱き締めると、審神者は顔をあげて口をとがらせる。

「私もツイステッドワンダーランドに行ってみたかったんだよね。だけど長谷部さんが私が行ったら戻れるかどうかわからないから、行ったらだめって止められたの」

「あぁ、それは聞いた」

肥前はくつくつと笑うと審神者の額に口付ける。

「オレは何があってもあんたの許に戻る」

「うん…戻ってきてね」

互いの熱を確かめるように更に抱き合い、肥前はしばらくして「…話しは後だ」と審神者を押し倒すと審神者の肌を確かめる動作に入った…


<終>
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