第1章 すれちがい
(Oside)
俺は大野智
あの有名アイドルグループ「嵐」のリーダーである
ハワイに行ってた時に何度も言っていた「嵐でよかった」という言葉には長年活動してこれたことへの喜びや、支えてもらったことへの感謝の気持ちがつまっている
しかし、それ以上にメンバーである二宮和也(ニノ)と同じメンバーになれたということが大きいだろう
俺とニノはジュニアのときにはじめて出会った
あの頃のニノはとても引っ込み思案だったけど、ほかのジュニアたちと野球の話をしているときはとても楽しそうだった
小さい頃のニノは女の子のようで、多分彼を一目みたときから好きだったと思う
いわゆる一目惚れっていうやつかな
それから何年か経って同じメンバーになれて嬉しかったのにメンバーだからこそ、この想いを伝えることができない
告白なんかして、嫌われたらメンバーの仲がギクシャクしちゃう
この気持ちは誰にも知られちゃいけないんだ