第8章 蜘蛛の糸
「黒子くん、?」
幻の6人目。
兄が高く評価していた少年。
見えないパス。脅威のアシスト能力。
「そ…」
「そう!テツくん!!」
黒子くんの言葉を遮る。
ふふんっと得意気顔。
ほんとに大好きなんだから(笑)
「赤司くんの妹さんですよね。
よろしくお願いします」
深々と頭を下げる男の子。
瞳はどこか悲しげ。
「こちらこそ!
そういえばミーティングは?」
「帰ろうとしたら道に学生証が落ちてて
届けに来たらもう試合が始まってました」
差し出す学生証。
私立誠凛高校────日向順平。
視線はコートへ。
背番号4番。クラッチシューター。