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赤司家の兄妹【黒バス】
第6章 脆い壁
白い紙。
気付かずに上から物を入れたため、
少し汚くなってしまった。
丁寧な四つ折りを開く。
《試合、行ってくる》
丁寧な文字。短文。
誰が書いたかなんてすぐ分かる。
いつも試合前は机の上に置いてある。
捨てられなくて、机の中にしまう。
増えていく紙切れ。兄がくれる宝物。
部屋に入れないから、カバンに。
「気づかなかったら、どうしたの…」
また。好きにさせる。
私から離れてくれない。
「……ふっ」
嗚咽。胸が苦しい。
視界が歪む。
やっぱり好き。
私は、諦められない。
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