第3章 好みの女性…?
忙しい閻魔庁にも、きちんと昼休みがあります。
まぁ、何千年も働く訳だからきちんと栄養とらないと続かないしね。
そんなわけで、私は現在お香さんとランチ中です。
3.好みの女性…?
「はい、お刺身ランチひとつね~」
「どうもでーす」
キョロキョロと周りを見渡す。
えとー、お香さんは…
「こっちよこっち」
「あ、いたいた」
お盆を持って、お香さんの前の席へ。
じゃあさっそく…
「「いただきまーす」」
ごくん。
うん。あら汁おいしい。お味噌汁飲むと日本に生まれてよかったって実感するよね。
ぱくぱくもぐもく口と手を動かしているとお香さんが笑った。
「凄い勢いで食べるわね。やっぱり食べる暇もないほど忙しい?」
「まぁ毎日じゃないですけど…なんかトラブるとごはんすっとばしちゃうこともありますねー。あとは、書類みながらおにぎりかじるとか。あ、でも仕事は嫌じゃないですよ。」
だって鬼灯様と一緒だもーん。
鬼灯様の顔を思い浮かべるだけでにへら、ってなります。
「本当に椿ちゃんは鬼灯様一筋ねぇ」
「はい!!…でも、どーにも近づけないというか近づくと殴られるっていうか…」
「(その近づき方が問題じゃないのかしら…?)」