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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第9章 【亡国の四騎士】動乱の王都


王都に溢れる魔物達に人々は混乱を極めている。不意にヴェインが逃げ遅れている人が魔物に囲まれている事に気づき、一行はその場所へと走った。
「はぁああっ!」
ランスロットの双剣が魔物を捉える。残りの魔物も倒しきり、ヴェインが男性に声をかけた。
「大丈夫か!おっさん!」
「ああ…ヴェインさん!ありがとうございます!」
「おい貴様、なぜ街中に魔物が溢れている?」
パーシヴァルの問いに、男性はうなだれながら答える。
「それが…気づいた時には、もう魔物が…」
そして、またも魔物に取り囲まれる。
「ヴェイン、パーシヴァル!左右の魔物は任せた!」
「あいよ、ランちゃん!」
「任せろ」
ランスロットの号でヴェインとパーシヴァルが左右に展開する。
「サフィア、グラン、俺達は正面の魔物を叩くぞ!」
「了解!」
「任せて!」
サフィアは援護する為小銃を手にし、その引き金を引いた。









倒しても倒しても魔物は溢れ出てきてキリが無い。街中を守るには人手が足りなさすぎて、ランスロットは苦悩した。そこでパーシヴァルが「ならば」と打開策を提案する。
「人々を一か所に集めてはどうだ?」
「…そうか!その手があったか!」
はっと気づき、ランスロットが声を上げる。
「人々を広場の教会へ誘導するぞ!」
「よっしゃ!任せろ!」
「こっちの区画は俺に任せろ」
ざっと脳内で王都の地図を思い描き、分担を決めていく。
「私はこっちに行くわね」
「一人で大丈夫か?」
少々心配そうに問いかけるランスロットに、サフィアはにっと笑ってみせた。
「私を誰だと思ってるのよ!」
「ふっ…そうだな、すまない。頼んだぞ!」
「了解!」
「散開!」
ランスロットの号を合図にそれぞれの担当区域へ散る。人々に声を掛け、手を貸し、一行は街の人々を教会へと避難させたのだった。
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