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蒼き空、竜の名のもと【グラブル】【四騎士】

第5章 【亡国の四騎士】騎士の帰還


此処は星晶獣シルフと共に栄えていた国、フェードラッヘ。シルフの霊薬と執政官イザベラの暗躍から時は流れ、国は正しき流れを作り上げようとしていた。しかしまた、この国を脅かす存在により、しばしの平和は崩されるのであったー










白竜騎士団医療騎士であるサフィアは、白竜騎士団副団長となったヴェインと共に戦地に赴いていた。フェードラッヘの新たな国益、派兵。これはそれが盤石に乗るか否かの、大切な戦いだった。後方で仲間の治療にあたりながら、前線で戦う副団長らを思う。敵隊を撃破したとの報があったから、成果は出せているということだろう。
「自分にできること、自分のやるべき事を」
呟き気合いを入れ直し、サフィアはまた自分のやるべき事へと戻った。










戦線が落ち着き、ヴェインとサフィアはひとまずフェードラッヘに帰還する事となった。もうじきランスロットの叙任式も執り行われる。それに間に合うように帰国したいものだが。
「ヴェイン…どうして先に行っちゃうの…!」
「えっ?そりゃ帰るためだし…」
「その帰り道がおかしいって!気づいて!?」
ヴェインの方向音痴が炸裂し、二人はなかなか王都へ帰還できずにいた。サフィアがこっちと道を示そうとすればそれより先にヴェインが違う方向へ突き進む。もはやサフィアも今自分達がどの辺りにいるのか、よくわからなくなってしまっていた。
終いには、魔物に取り囲まれてしまう始末。こんな森の中では銃は扱えない、とサフィアは剣を抜いた。
「これで間に合わなかったら恨むわよ、ヴェイン」
「それは勘弁してほしいなぁ!」
魔物を斬り伏せながら言い合う二人。しかし魔物達はなかなか数が減る様子が無い。そんな時、第三者の参戦があり、魔物達はほどなくして倒しきることができた。
「ふぃ〜、助かったぜ…って、グラン!」
「あれ?ヴェインだ」
「ええーっ!?ヴェインさんじゃないですか!」
「まさかこんなところでまたグラン達に会うなんてねぇ」
サフィア達が魔物と交戦中に現れた第三者は、以前シルフの霊薬事件の際に世話になった、騎空士のグラン達だった。
「おお!ルリアにビィくんも!」
懐かしむヴェインにルリア達も笑顔になる。そんな様子を傍観していた炎のように赤い青年が口を開いた。
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