第4章 苦渋の決断
交換条件を突き出され、やむを得なくというか、ストーカー撃退と1人居候が増えるという2つを天秤にかけた結果というか…
とにかく私は交換条件を呑むことになった。
とりあえず、家にあったオーバーサイズの服を王子(仮)に着せ、私たちはストーカーと直接対決することになった。
『ちゃんとやってくださいよ。じゃないと交換条件呑みませんからねっ。』(小声)
「わかっている。任せろ。」
この人、どこかノリノリなのは気のせいだろうか。
正直不安しかない。
まず、私が1人で門越しにストーカーと話し、頃合いを見て王子(仮)が出てきてとどめを刺す形になる予定だ。
これは選択肢を誤ったかもしれない…
そう思ったが、もうあとにも引けない。こうなったらやるしかない。
こうしてストーカーとの戦いの火蓋が切って落とされた。