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目の前に現れたのは王子様?
第3章 王子の頼み
「俺は異世界の王子だ。」
その一言で私は絶句した。
「おい、何か言え。」
『あっ、えっと、そういう劇をするんですか?』
今の私にできるのはこんな返事だけだった。
「劇ではない。真実しか話していない。」
『あはは。またまた、冗談を。あ、私友人と約束があるので失礼しますね!』
これは逃げてしまえば勝ちだ。いくらイケメンでも異世界の人間。無理だ。
そう思って全力で走りだしたのだが。
「待て。」
一瞬で捕まってしまった。
「頼みがある。」
『へ?』
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