第4章 最後の希望 (閑話)
「君が僕に隙を見せたからいけないんだ……」
『勝手な屁理屈を述べて私に責任を押し付けるんじゃねぇよ。いいからこれを解け』
「解くわけないじゃないか。そんな事したら幾ら女性でも兵士として日々鍛えてる君には男の僕でも勝ち目が無いからね……」
そう言うとロドリーは私の蝶ネクタイを解き、シャツのボタンに手を掛けた。
『おい……、やめろ!そんな事してもこんな兵士の身体じゃあ何の得もねぇだろうがっ!』
リヴァイがロドリーにそう言いかけ暴れるもロドリーはシャツのボタン全てを外し終えていた。
「すごく綺麗だ……!ふぅん、やっぱりサラシを巻いているんだね。この無駄な肉のないくびれ……、そしてこの滑らかな腹筋……、」
『……ッ!』
ロドリーはリヴァイの腹筋の溝を指でなぞり、恍惚とした表情を浮かべる。
「君の肌はどんな味がするのかな……?」
そう言うとロドリーはリヴァイの腹筋の溝に舌先を這わせた。
『……ッ⁈おい、やめろっ……!テメェ本当に気持ち悪りぃなッ!』
「可哀想に……、そんなに震えちゃって……」
リヴァイの脳内には幼い頃経験したあの恐怖が蘇っていた。
そして、ロドリーは上に上がるとリヴァイの耳に舌を這わせてサラシの隙間から手を入れた。
『……ッ!!やめろッ……!!触んなッ!!』
「リヴァイさん、君は本当に美しい。誰よりも美しい。君は鳥だ……、自由な鳥のようだ……。だから妬ましい。恨めしい。憎らしい……。その綺麗な羽を無残にも散らしてしまいたい。僕を、僕を止まり木として寄り添ってくれないのなら……、僕をその翼で連れて行ってくれないのなら……っ」
『やめ……ッ!!』
「僕は君がッ……!!「"バァンッ!!"」……ッ⁈貴方は……」
その時、激しく大きな音を立ててそのドアは開かれた。
「ロドリー氏……。君は一体、"何を"やっている?」
そこに現れたのは、ロドリーを冷えきった目で捉えたエルヴィンの姿だった。