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テニスの王子様*短編集

第2章 つまさき立ちの恋【跡部景吾】





暫くして目を覚ますと、私はふわふわとした柔らかいクッション製のあるソファーの上に居た。
此処は一体、何処なんだろうか?上体を起こして周りを見るも、見た事の無い景色により一層頭が困惑する。

不意に、頭上から声が降り注いだ。



跡部「起きたか。悪いな、鼻まで塞いじまってたのかも知れねぇ」



そう言うと、目の前にあった硝子製のスタイリッシュなテーブルにコーヒーが注がれた、湯気が立ち上る可愛らしくも上品なデザインのコーヒーカップが置かれた。シュガーポットや銀食器まで、同じデザインの物で揃えられている。
うわ…高そう。
いや、そうじゃなくて!あの時、鼻は塞がれてなかった…私が意識を失ったのは、彼が私の好きな人だったから。ただ、それだけなんだ。

そんな事を言える訳も無く、私はソファーに腰掛けて頭を下げた。



名前「跡部君が悪い訳じゃ無いの!本当に、ごめんなさい…っ」



そう言って立ち上がり、逃げ去ろうとした瞬間…手首を掴まれた。



跡部「逃がさねーよ」



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