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Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N

第48章 俺達VS子供達警戒される構図 


 カズside

 翔ちゃん気付いたみたいですねぇ

 翔ちゃん不器用だね…… 優しすぎるゆえに、子供達の事で悩みだすと、いつも哀しそうで、辛そうで……

 その度に、子供達に俺と相葉さんが警戒される構図が出来つつあるんだけど(笑)


 今も急に席替えして、今時珍しいくらい男子諸君の強いリーダーシップの下、まとまっていて

(初めからそうするつもりでいたけどね)

 俺達をホスト側に回す事に成功して喜んでいるのを見て、一矢報いてやろうかなと…… 思った次第です

 翔ちゃんと、珠稀ちゃんを、俺と、相葉さんの隣に座らせたくない子供達……だったら、俺と、相葉さんで、瑠璃ちゃんと、那緒ちゃんのお手伝いを……

 結果……離そうと思った俺達が、大好きな先生達の 近くにいるって言うね? 


 子供達の『してやったり』の顔が悔しそうな表情になって

 楽しんでいる俺に、ニヤニヤしている大野さんと潤くんに、〈覚えてろよ〉と視線を送ってたら

 那緒ちゃんの後ろにいる俺に、意識をこちらに戻した翔ちゃんは気付いて……


 なんて遊んでたけど……


 翔「那緒ちゃん、二宮さんがお手伝いして下さるって。私の真似をしてみてね?」


 皆の意識が、一斉に那緒ちゃんの方へ

 一生懸命翔ちゃんの所作を真似ているの

 俺は、なるべく手を添えるだけにしたんだ


 ホントに健気でさ、俺泣きそうに…… イヤ半分泣いてた


 他の人も泣きそうだったしね

 いざ食べようとして

 動きが止まった那緒ちゃん

 それは子供達もなんだけど


 那緒「くろ……」

 子供達「……」

 うん。黒いね(笑)

『しゃーじゅんくん班』の皆様が、入れる予定じゃなかったイカスミをパスタとパンにね(笑)


 子供達は一口パスタを口にして

 子供達「美味しい(おいしい)!」


 那緒ちゃんは皆の顔を見て

 皆は頷いて……


 食べやすい様に、スプーンにパスタを乗せて渡すと

 パクっと

 ゆっくり噛みしめて


 何ともいえない可愛いい表情で、左手でほっぺたをペチペチと軽く叩くと


 美味しい! の仕草


 瞬間、皆の笑顔が弾けたんだ





























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