第89章 彼女のお父さんが俺に会いたい?

　カズside

　翔『珠ちゃん落ち着いたら……　考え……　今も考えているんですけど……』

　翔ちゃんへの想い溢れて

　カズ『俺の彼女になって下さい』

　懇願したら、思いもよらない翔ちゃんから返えってきた返事が……


　佐藤「二宮シェフ？」

　カズ「へ？　ゴメン……　なさい」

　丹部「珍しいですね。二宮シェフがぼんやりとか……」


　ハハハ……

　もう笑って誤魔化すしかないよね

　只今、9月から前の店を任せた、佐藤さんと丹部さんと打ち合わせ中……


　もう。集中できない程の翔ちゃんの破壊力ある言葉に、侵食されている俺

　ずっと、翔ちゃんの言葉が頭の中ぐるぐる

　俺ともあろうものが、彼女の一言で何も手に付かないとか（俺とも……　は言い過ぎました）

　俺、この歳になって中学生みたいな恋をする……　なんて思わなかった……

　俺にも純な気持ち残ってたんだ……