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Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N

第86章 この親にしてこの子あり


 翔side

 翔「わー! 凄い美味しそうですね!」

 スッカリまったりと、二宮家で寛いで、お母様特製のチーズケーキと、お父様の入れて下さった絶品のコーヒーを頂きながら……

 初めてお会いするのに…… 凄く私失礼じゃないかしら? 

 和乃「こうしてこれからも会いたいわ。翔ちゃん。遠慮なんかいらないのよ」


 そっか…… この親にしてこの子あり

 二宮さんと同じ、こちらの思いを瞬時に汲み取って下さって

 カズ「俺と母さん似てねぇよ……」

 ナンデ? いつも…… 何も言って無いよね? 

 二宮さんだけ、大福…… 思わず凝視しちゃって……

 幸也「カズさ、甘い物苦手だろ? けど母さんの作る大福だけは……」

 カズ「黙れ兄貴!」

 お兄様も…… 恐るべし二宮家の人々……

 今日はテンパる二宮さんが何回も見れて…… 楽しかった…… ナンテ


 和乃「お夕食も召し上がって行って頂戴な」

 翔「子供達が待っているので『早く帰るから』って約束してしまって…… 申し訳ありません。また……」

 せっかく誘って頂いて、凄く失礼な言い方をしたんじゃないかって……

 リビングのソファー、私の右隣に座っていた二宮さんが私の右手を左手でぎゅって、握ってくれて

 和乃「分かるわ。私もお客様を大事に思っているの。それは間違いじゃないし、今でも当前と思っているけれど。お客様を大切にする余り……この子達の思いを…… 汲み取ってあげることできなかったから……」

 源也「分かっているよ。俺や、二宮家の家風に添ってくれたのは。俺も同じだから。お前だけのせいじゃないよ。それに、ユキもカズも立派に一人前になって、日本料理とイタリア料理。違うフィールドだけど、しっかり自分の道を切り開いて歩み始めた。だから…… 間違ってなんかなかったんだよ……」

 幸也「俺は、ずっとカズが羨ましかったんだよね」

 カズ「お互い様だったよね? たった一つ。コミュニケーションをしっかり取ってれば…… ね」

 二宮さんの家庭の事情詳しくでは無いけど、少しだけ……

























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