第58章 自分の弱さを認められる貴女が好き　

　翔side

　カズ『自分の弱さを認められる翔ちゃんが大好きですよ……俺を信じてくれませんか？』

　カズ「あっま（甘い）!」

　と言いながらチーズケーキを食べている二宮さん……

　カフェラテ……も口直しには……なりませんよねぇ？　

　カズ「ん〰」

　と唸なっている二宮さんを『可愛い』と思っちゃっている自分は……

　冷蔵庫からペットボトルのお茶を出して、差し出すと

　カズ「サンキュー……ん？　何?」

　視線を感じたのか……

　もの凄い勢いで御茶を飲んでいた手を止めて……

　琥珀色の綺麗な瞳に見つめ返されて……


　どうして？　涙が溢れるの……


　良いのかな？　


　翔「私……二宮さんを信じたいです……」

　カズ「……!　っ翔ちゃん……」


　瞬間、勢い良く置いた為テーブルに零れた御茶……

　カズ「ゴメ……っ!　後で拭くから!」


　こんな時にも律儀

　っ……て


　二宮さんに抱き締められてるっ!　

（細いのに意外にも力強いんだ……）

　って……ダメだ！　思考回路が……