第57章 カフェラテとチーズケーキ　

　カズside

　翔『皆離れて行ったじゃない……もうイヤなの人を信じて裏切られるのは……』


　翔ちゃんの心の叫びと涙……

　何も言わずアイスカフェラテとチーズケーキを彼女の目の前にセットする

　一瞬驚いた表情したけど涙は止まる事なくて
（静かに涙を流す感じ……）

　俺は不謹慎にも

　綺麗だ……

　と……思いながら左手の親指で彼女の涙を思わず拭うと


　翔「二宮さん私と珠ちゃんの話を聞いてたんですよね?」

　カズ「うん」

　翔「これ相田さん（園の調理師）が作るケーキと同じ……」

　話を聞かれてどうしよう?　と言うそばからケーキの事を口に……

　混乱してるね?　翔ちゃん……


　カズ「相田さんが持たせてくれたんですよ。知抄ちゃんからって」

　翔「私いつも……珠ちゃんに鈍感ちゃんって……」*1

　チョット待って翔ちゃんさんよ。言わんとする事分かっちゃったんスけどね（笑）*2

　カズ「俺甘い物は苦手ですよ?」

　翔「へ?　じゃあ……」

　カズ「奏汰くんがね翔ちゃんは『傷付いた時とかにはカフェラテとチーズケーキをって』持ちろん知抄ちゃんも、他の子供達も知ってるから相田さんにね……」