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1人の少女を救うことはできるのか!?【浦島坂田船】

第2章 1人の少女


父「もうお前の顔なんて見たくねぇんだよ」

そう言いながら私のいろいろなところを殴ったり蹴ったりする父

もう何年前からだろう

そんなことも覚えていないくらい前から暴力を振るわれている

もう学校なんて行っていない

中学校に上がる前に包丁かナイフで顔を切られてそこから人前に出れないような傷かたくさんできてしまった

母親なんてものはいない

私が5才のときに出ていった

そこからだんだん年が経つに連れ父は変わっていき暴力を振るうようになった

こんなとこ逃げ出したい

でも家からは出れないような風になっている

父がいないとき出ていこうとしたけど内側からも鍵を使わないと出れないようになっている

もちろん鍵を持っているのは父だけ…

自殺しようと思ったときもあったけどできないように包丁類の刃物は鍵付きの引き出しの中…

どんだけ逃したくないんだろう…

もちろん逃したくない理由は知ってる

私は父と体の関係を持っている

なんだか中の締りがいいらしい…

まぁそりゃぁ一度もヤッたことがないんだから当たり前だけど

そんなことを思っているといつの間にか父が家を出ていた

私は家から出られるかどうかを確認するのが習慣になっている

だってこんなところにずっといなくないし

と思いながらドアノブに手をかけ押してみると

ガチャ

『ぁ…あい…た』

こんなチャンスもうあるわけがない

私は裸足のまま家を出た

もちろん外は真っ暗

たしか23時だったかな

そんなことを思い出しながら走っていく

あんな家から逃げたくて…

遠くに行きたくて…

でも全く運動もしない人のしかも中学生の体力なんざあるわけがない

しかも1日1回のご飯も食べていないから余計に力が出ずに途中の路地で力尽きてしまった

私の記憶はここで途絶えた
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