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Best sex friend

第1章 金曜日


食後はさっさと皿を片付けられてしまい、至れり尽くせりな状況に少し肩身が狭い思いがした。
お土産ぐらい持って来たらよかった。気の効かない男だと改めて自分を責める。

流していたテレビがCMに入って、最新ゲームの宣伝が流れる。
「あっ、これ。」
美咲が声を上げるから、何だろうと顔を向ける。
「彼が欲しいって言ってたやつだ。」
「・・・ふーん。」
適当に話を流すと、美咲が不満そうに俺を見つめる。
「大貴さんって彼の話をすると、いっつもふーんしか言わなくなる。」

・・・何言ってんだこいつ?

「そりゃそうだよ。」
幸せそうに愛しの彼氏の話なんてされたら、そりゃあ不機嫌にもなる。
へぇーそうなんだ!とでも食いついて欲しかったのか?無理に決まってんだろ。
俺はそいつを知らないし、大体美咲の彼氏だなんて。

「まぁ、うん・・・そうだろうけど。」
美咲は残念そうな表情で、それでも納得したらしい。
「ごめんなさい。」
「・・・いいよ。」
しょげた美咲の頭を撫でてやる。つくづく俺は美咲に甘い。
美咲は笑顔こそ見せなかったけど、再度始まった番組に意識を集中した。
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