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Best sex friend

第2章 土曜日


「帰って来たら一緒にお風呂入ろうね。」
「・・・もう。」
美咲の手に力が入る。可愛い。
「それで、そのままいっぱい犯してあげる。」
声にならない声が聞こえた気がする。美咲の呼吸が止まった。
「いっぱいいっぱい愛してあげる。」
俺の腕にも力が入る。
「もう行きますっ!」
押しのけるように美咲が顔を上げた。チークは塗り直してないはずなのに頬が真っ赤だ。
「うん。いってらっしゃい。」
口紅を塗り直したから、代わりに首筋にいってらっしゃいのキスをしてあげた。小さな声が上がる。
「いってきます!」
美咲は走る去るように家から飛び出して行った。



足音が遠ざかって、部屋に静寂が訪れた。
「行っちゃったなぁ・・・。」
でもこの部屋は美咲の部屋で、そこら中に匂いが漂ってて、美咲の生活感で満たされていて、少しも寂しく無い。
「ふわぁ・・・。」
大きな欠伸が出た。眠い。体が自然とベッドに向かっていた。
枕からは昨日みたいに美咲の匂いがしたけど、ベッドは身震いするほど冷たかった。


もう一晩、一緒にいられるんだ。
だから少しも寂しく無い。
寂しく無いんだ。
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