• テキストサイズ

Destiny〜prologue〜(渉)

第1章 苦悩と別れ


渉「危ない!!」
「きゃあっ」






誰かに腕を捕まれ、後ろに引っ張られた。

引っ張られた勢いで尻もちをつき、持っていた鞄の中身をばら撒いてしまった。



「痛いっ」



私は状況をつかもうと辺りをキョロキョロすると、私の隣でしゃがんで肩で息をしている男性と、私の荷物を拾ってくれている男性がいた。




渉「君、大丈夫?ケガとかしてない?」




呼吸が落ち着いてきた男性は、私の方を向いて話しかけてきた。




「はい、大丈夫です。あのーもしかして、助けてくださったんですか?」
大輔「そうだよ。ワタが気付くのがすこしでも遅かったら、今頃どうなってたか」




そう言って私に荷物を渡してくれた、もうひとりの男性。





「助けてくださってありがとうございます」






ワタと呼ばれているその男性は、立ち上がると私の手を引き、起こしてくれた。





渉「お礼なんていいよ。君にケガがなくてよかった」
大輔「考え事しながら歩いてちゃダメだよ。今度は気をつけてね」
「はい。ありがとうございます」





私はお辞儀をすると、その場を離れた。



/ 11ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp