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キミのとなりで【気象系BL】

第2章 友だち


ーAsideー


智と別れて自分のクラスに入る。

入学式の日、自分だけ二人とクラスが違うと知った時は本当にショックだった。

俺、ちょっと人見知りだし。

何よりも小学校からずっと同じクラスだったニノと、初めてクラスが離れたのが悲しくて。

しばらく凹んでた。

だってさ、ニノと高校でも一緒にいたくて、すごい頑張ったんだ。

最初は無理だって思ってた。

レベルが違うって。

でも智がニノと同じ学校受けるって言い出して。

勉強嫌いで成績だって良くなかったのに、あんなに嫌いだった勉強を必死に始めて。

そんな智見てたら自分が情けなくなった。

何にも努力しないで最初から諦めてさ。

やってみなきゃ分からないじゃん。

俺だってニノと同じ学校行きたい。

そう思うなら頑張ればいいんだ。


「俺も二人と同じ学校受ける!」

そう宣言したとき

「雅紀も?なんで?」

なんて、ニノは冷たく言ってたけど。

本当はすごく喜んでくれてたって知ってる。

目を見たら分かるよ。

だってずっと一番近くにいるんだから。

俺も智も必死に必死に頑張って、めでたく3人で合格することが出来た。

合格発表の日、智と泣いて喜び合った。

先生たちは俺たちが合格したって聞いて、奇跡だって言ってた。


「また3年も雅紀と一緒かぁ」

なんて、ニノは憎まれ口叩いてたけど。

満面の笑顔だった。

その笑顔が見れただけでも頑張った甲斐があったって思ったよ。



ニノと智は1組、俺は2組。

最初はクラスの居心地が悪くて、休み時間ごとにニノたちの所に通った。

でもクラスメイトは気さくで良いやつばっかだったし、気の合う友だちも出来た。

1ヶ月経つ頃にはクラスに自分の居場所が出来たような気がしていた。

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