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キミのとなりで【気象系BL】

第7章 夏休み 1



目の前にはちょっと膨れっ面のニノ。

「なんだよ!びっくりするじゃん!」
「だって何回も呼んでるのに気付かないんだもん」

あれ?
いつニノと翔くん来たんだ?

いつの間にか弁当箱も片付けられて、机の上も綺麗になってるし。

「ごめん、ぼーっとしてた」
「ま、智がぼーっとしてるのはいつものことだけどさ」

ニノが何気に失礼なことを言う。
聞かなかったことにしよう。

「んで何?」
「今日もバスケ部行く?俺たちは借りた服返しに行くけど」
「ああ!行く行く!」

ついでに今日もバスケさせてもらおうかな。

このなんだかワケわかんないのも、体動かせばスッキリするだろ。

また昨日みたいにみんなで···なんて考えてたけど、ニノたちは服を返したらすぐ帰ってしまった。

とにかく翔くんがニノの体調を心配してて。

ちょっと過保護すぎる気がしなくもないけど、本当にニノを大切に想ってくれてるのが分かるからなんか安心する。

翔くんは残念がる部員たちに「涼しくなったらぜひまた」と爽やかな笑顔を残して去っていった。


俺は1人でもバスケさせてもらうつもりだったけど、潤は今日も最後まで付き合ってくれた。

思い切り体を動かして汗をかいたら、モヤモヤした気持ちは少し落ち着いたけど。

潤のちょっとした仕草にやっぱりドキドキしてしまって。

なんだかよく分からないまま、必死に気付かないフリしてた。

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