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【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第12章 〜持てるものこそ与えなくては 前編〜






榊本丸は、現世に唯一座標を置いている拠点だ

それは榊家特有の政治に関わった歴史と、他に類を見ない稀有な神霊の能力があるからだった

彼らは政府の霊力供給もいらず、穢れに関して敏感で浄化の力を有し、安定させた本丸と神社の運営を維持できる

そして神職なだけあって陰陽師のような結界術や呪術はもちろん、神仏と深く関わる事によって寵愛と加護を受けるばかりか、言葉を交わす事も出来たのだ






それ故、歴史修正主義者と戦争を始めた際に審神者へと最初に選ばれたのは、当時榊家の当主だった麻衣の祖母・榊桜花だった

彼女はまず、この日本で上位にあらせられる神々達に、現状の報告と戦争を行う人間達の意思を伝えた

そして次に刀剣達に宿っている付喪神達に語りかけて、人間への助力を嘆願したと言う

神々達はもちろん人間の行いを嘆いていたが、大事な歴史を守るために二つ返事で承諾した

それによって付喪神達は本霊である自分が、己の分霊を作り出して数多の本丸と審神者達に力添えを果たす現在のシステムが構築されたのだ







そんな巫女の元に顕現された刀剣男士達が、果たして他の本丸と同様なのかと言うと、そうではない


彼らは他の本丸で顕現される分霊達と違って、全振りが本霊と同等の存在として顕現していた


そして【本霊代理】という立ち位置のもと、現世での生活を送りながら主人を持って戦っている───



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