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常闇に沃ぐ紫恍

第1章 -白銀の中で-


瞼の裏が白く光り 外の世界が明るくなったんだと感じたは ゆっくりと その瞼を開いた


『…っ!』


空から降る雪…のようなものと言った方が正解なのだろう
確かに 空からは真っ白な雪のようなものが降ってきていて 辺りは白銀に染まっている

しかし おかしいのは 目の前の現象と 感じる温度が全く真逆だからだ

普通だったら 寒い という認識をするはずなのに
それが無い
そもそも 温度を感じられない と言った方が近いだろうか

周りに建物1つ見えない白銀の世界に 不思議と違和感を感じない

1度も来たことがないはずなのに 何度も来たことがある

全てが矛盾した感覚の中 の手には
紫を纏った歪な剣が握られていた
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