第2章 君はどうしてそんなに
曲を聴きながらいろんな話をしてると、気付けば遊園地ではない場所へ到着した
姫『 ここって… 』
真『 …そう。姫華のご両親のお墓。』
私の両親は夫婦旅行中の帰り道に事故で亡くなった。ひとりっ子だった私にはかけがえのない家族で、とても親子とは思えないほど仲良しだった。そんな両親が亡くなった時は笑えなくて苦しくて悲しくて、何度も死んでしまいと思ったほどだった。その時に友人にルームシェアの話をされ、大阪へと引っ越した。
姫『 …どうしてここに?』
真『 最近来れてなかったやろ。俺らの休みが被るのも少ないし、来れる時に来とかなアカンと思ってな 』
姫『 そっか…ありがとうね、真くん 』
私は真司郎と共に墓前で手を合わせて挨拶した
姫『 …行こっか 』
真『 大丈夫?ちゃんとお話出来た?』
姫『 ん、大丈夫 』
再び車へ戻り、私は両親との記憶を思い出していた
真『 今日さ、連れていきたいとこあんねん 』
姫『 どこ? 』
真『 それは言えへんけど、夜まで待って。 』
姫『 わかった 』
しばらくすると遊園地に着き、私はルンルンでチケット窓口へ向かった
姫『 ワンデーパスを大人2枚くーださいっ 』
従『 はい、大人2名様で2000円になります。こちらの券を手首に付けて頂いて、乗り物に乗る際は、こちらを従業員にお見せ下さい 』
真『 細かいのなくてすいません。これでお願いします 』
従『 一万円お預かりしますね。…8千円のお返しです。行ってらっしゃいませ。』
手首に付けると真司郎の手を引き笑顔で入場ゲートを潜り、その場に立ち止まって私は言う
姫『 真くんっ、どんな貴方も大好きよっ 』
真『 っ // 』
姫『 ふふっ、何から乗ろっかなーっ 』
私は迷いながらもジェットコースターへ向かった
姫『 やっぱりこれ人気なのかなぁ?すっごい列。30分しか待たなくて済むけど、真くん大丈夫?』
真『 姫華の乗りたいやつなら俺も待てるで。』
姫『 じゃーこれねっ 』
私達は列に並び、動画見たりしながら列が終わるのを待った
従『 2名様でよろしいですか?』
姫『 はいっ!』
従『 次でご案内出来ますので、こちらのゲート前でお待ちください 』
乗り物が到着し、私達は荷物を置いて着席した
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