第3章 END
GoodEnd「夢、幻の如く」
条件:小判との戦闘に勝利
霧は四散し、小判虫はその場に倒れ込んだ。
その片手から滑り落ちたスマホが眩しく光り、
気付けば元の場所に座り込んでいた。
ピロン、と飛んできた通知に目をやれば、
懐かしい名前がグループキャスを開いている。
アプリを開けば妹たちの変わらない喧騒が
耳に飛び込んできた。自分を呼ぶ声に誘われて
コラボの文字をタップする。
優しい「おかえり」に「ただいま」と微笑んだ。
クリア報酬SAN回復
金のアイテムに応じ
0→1d3
1,2→1d6
3→1d10
4→1d20
BadEnd「夢こそ現」
条件:眠る・気絶等で意識を失う
or小判との戦闘に敗北
重たい意識をどうにか引き戻す。
真っ暗な空間を揺蕩っているかのように
感覚が鈍い。気怠い思考を巡らせていると、
細く暖かい腕が体に巻き付いた。
耳元で聞き慣れた声が優しく囁く。
「一緒に寝よう。幸せな夢を見よう」
駄目だと何故か思ってしまう。
今こんなに幸せなのに。
自分の頭を撫でる小さな手に微笑んで
目を閉じた。沈んでいく意識の中で、
この上無い幸福に満たされながら…