第6章 ◎イヤな奴-雅紀-side
思わず起き上がるとそこには、
が驚いた顔をして立っていた。
「な、んで……い、るの?」
なんでってと話そうとしたとき、
お医者さんが代わりに話してくれた。
「収録中に熱で倒れられたんだよ。
今はだいぶ良いけど……知り合いなの?」
いや、俺はそっちのお二人の関係の方が…
気になりすぎるんだけど……もしかして……
「もしかして、彼氏…なの?」
が困ってる間にそう聞いてしまった。
そしたらもっと困っちゃって、
「……………………うん」
そしたら俺も電線したみたいに困っちゃった。
つーか、冷や汗がハンパない。
この人が……の、彼氏……
「置いてかないでよ(笑)
どういう関係、なの?」
俺の焦る姿は気にしないで、
お医者さんであるの彼氏が、
にそう聞いた。
「幼なじみ、なの」
うん。そう。俺らは幼なじみなの。
ただの幼なじみ