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イケメン戦国~天下人の妹になる気はないか~ 番外編

第2章 大人になった君


「雪月?!」
「?あい」

思わず飛び起きて周りを見渡せば、自身の自室でもある天主だった。

(...ちょっと待て、俺は先程まで広間にいたのでは...?雪月が大人になっていたのではなかったのか...?)

難しい顔をして考える信長。


つんつん、


「ん?」

袖を引っ張られた感覚がしたので見てみると、雪月が心配そうな顔で見上げている。

「にいしゃま、どーちたの?ずっと、うなしゃれてた、よ?」
「(夢、だったのか...?)...雪月、」
「あい?」
「貴様、身体は何ともないのか?」
「?あい」

こくん、と頷く雪月に信長は確信した。先程までのことは、全て夢であったのだと。

(まさかあのような夢を見るとはな...)

不思議そうな顔をしてこちらを見つめてくる雪月を見下ろしながら信長は苦笑した。

「雪月、」
「?...きゃっ」

信長は雪月を抱き上げ、自身の膝の上に乗せるとしっかりと抱き締めた。

「...やはり、今のままが一番良いな」
「?」

信長の言葉の意味がよくわからない雪月は首を傾げた。

「...にいしゃま、」
「ん?どうし」


ちゅっ


「...おはよ、にいしゃま」
「...あぁ。おはよう、雪月」

大人になった雪月もいいけど、やっぱり今のままの雪月が一番可愛いと改めて感じた信長様でした。


Fin
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