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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


side黄瀬

美緒からみさきっちが青峰っちの試合見て鼻血を出したことを聞いて爆笑した。

男っ気0で俳優に口説かれても「仕事場でプライベートなことをお話しすることは控えていますので申し訳ありません」とか言って絶対心を開かないみさきっち。
多分男が嫌いなんだろうな…

俺とこんな風に話すようになったのだって美緒がいるからでそれがなきゃ未だに俺だって同じこと言われてたと思う。

試合前に電話した話を聞いて驚いたのとどれだけ鈍いのかと本当に呆れる。

青峰っちはバスケより優先するものがないから“シーズン中は女と連絡なんて取ってられねぇ”とか言ってたのに試合直前にみさきっちに電話するなんて…青峰っちはみさきっち大好きなんスね。


今日は犬との撮影だから長めに時間が取られてたけど、それでも撮影が終わらなくて、なんかみさきっちがそわそわして時計を確認してるように見えた。

近くのスタッフに声をかけてからこっそりバックからスマホを出して出ていくのが見えた


これは……青峰っちだな

これまで仕事中にスマホを触るなんて絶対しなかったみさきっちだからすぐに分かる

みさきっちが出て行ってすぐに休憩になって犬たちを撫でてたらみさきっちが戻ってきて一緒に犬を撫でてる

犬の事務所スタッフに許可をもらって写真を撮って、みさきっちがさっきかわいいって言ってたシェパードと撮った

よしよし
美緒がたまにしてくれる俺がすげぇ頑張れるやつをやりたかったけどやり方が分からなくて美緒に写真を送った

(これ、いつもみたいに青峰っちの作って!多分みさきっちと連絡する予定だったと思うんだけど撮影押しててまだ現場だからできなかったと思う)

(了解だよ。多分そうだね。試合前はよく電話するって言ってたから今日試合なんじゃない?)

10分ぐらいして美緒から画像が送り返されてきた

みさきっちのところに吹き出しが付いてて“だいきがんばってね♡”って書いてある。
俺には♡なんて付けてくれないのに…

ドーベルマンと一緒に楽しそうに写真を撮ってるみさきっちを横目に美緒から来た画像を青峰っちに送る


なんかあのドーベルマン青峰っちみたいだな。
背が高くて締まってて黒くて強そう。
でもみさきっちに撫でられて嬉しそうにしたり、みさきっちが抱き着くと大人しく抱き着かれてて優しいところもなんかあの人にそっくりだ
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