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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


火神がみさきを27だとか言うからNYで一緒にいたときは26っつってたのに誕生日が過ぎたのかと思ってたらまだ2週間あるらしいから11月生まれだと分かった。

日付は聞くまでもなくみさきが言うから覚えた。

誕生日にもらったサングラスのお返しをするつもりだったから過ぎてなくてほっとした。



ミドルネームあるんだな…
ミドルネームがあるって事だけでも驚きなのに、2つあるとか言われて更に驚いた。

仕事の拠点を日本にしたことで、国籍は23の時に日本にしたけど名前は残したかったから名前がすっごい長くて役所に行くと書くのが大変だとか言って笑ってた。

両親の国籍が違うのとロス生まれだから2重国籍で、本当なら22までに選ばなきゃいけないのに、めんどくさくてやらずにいたせいで、パスポート2冊生活が大変だったとか、放置するとダメだってパパ二怒られたとか言ってあくびし始めたから寝るように言ってスカイプを切った


「みさきって行ったり来たりなんだな」

「あいつはロス生まれで3歳で日本来て5歳でまたロス戻ったんだよ。んで俺も小学校からロスだった。元々親が仲いいから俺らも自然と幼馴染になったって感じだな」

「てか、みさきのフルネームってなんつーの?」

「黒須・ノヴェンブレ・ケイトリン・みさき。ばぁちゃんがイタリア系だから11月ってのはイタリア語」

「なげーな」

「あいつのばぁちゃんだけはみさきのことケイトとかキティって呼ぶ」

小さいころみさきの名前がたくさんあるのが不思議で、みさきのばぁちゃんにどうしてなのか聞いたらそれぞれ意味があるって教えてくれた
“11月に生まれた最愛の者”
みさきってのはおばさんが子供が生まれたら付けるって決めてた名前らしい


「みさきが呼びやすいわ」
キティはちょっと可愛いけど

火神がみさきにすげぇ詳しいのが普通にムカつく



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