第7章 近づく距離
「何回も会って時間をかければ大丈夫だと思うけどな。それに、この間黒須が買ってくれたおやつは気に入ってる」
「ならよかった!ネロ君はきっと青峰くんのこと大好きだから今はすごく幸せだね」
動物も人も傷つけられた記憶は中々忘れることが出来なくて、トラウマになっちゃうんだよね。
でも今は青峰くんにすっごく大切にされてるからきっと幸せなはず。
「だといいけどな。女を見る目が節穴のせいで自分でもほとほと嫌になる。でもネロを飼えたことだけは良かったと思ってる。あいつすげー可愛いから」
すっごく優しい顔でスマホの待ち受けを見ながら話してる青峰くんを見て、本当にネロ君が大事なんだって思ってやっぱりネロ君が羨ましくなっちゃった。
それにネロ君だって青峰君の事きっと大好きだもん。
ネロ君が連れて来られたお家が青峰君以外のお家じゃなくてよかったって、何故かあたしホッとした。
青峰君は見る目がないなんて言ってるけど、いつか素敵な人と出会って幸せになって欲しい。
動物に優しい人は人間にも優しい人が多いっていうのがあたしの持論。
青峰くんの特別になれる女の人ってどんな人なんだろう
きっとすごく素敵な人だと思うしそうであってほしい。
だってこんなに優しくてかっこいい人他にいない。
真太郎の二次会で当てたディナークルーズに一緒に行く人が青峰くんを幸せにしてくれたらすっごく素敵。
幸せの連鎖だなぁって思える出来事は周りも幸せにしてくれる。
結婚式で貰ったチケットなんてご利益ありそうだしね。
青峰くんに特別な人ができるまで、この片思いはしててもいいよね?
時間はかかってもちゃんと想いを昇華させるから。
青峰君を困らせたりしないから。
だから、その時がくるまで、もう少しだけこの気持ちを大事にさせてほしい。
だって……生まれて初めての恋だから。