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最愛 【黒子のバスケ】

第24章 勘違い


あの時の光景は今も少しも色褪せることなく俺の中に残ってる。





小学生の頃、おふくろが夕飯を作ってる時間、うちは毎日同じ夕方のニュース番組がついてた。
おふくろが手を離せねぇのをいいことにいつも勝手にチャンネルを変えて、ニュースに戻せって言われてたけどあの日だけはリモコンを探してるうちにつまんねぇ時事ネタが終わってスポーツニュースのコーナーに変わった。



「なんと、NBAの開幕戦が日本で開催されることになりました!」

コーナーが始まってすぐ、男のアナウンサーが言った言葉にリモコンを探してたことが一瞬で頭の中から消えた。

「初日の対戦チームが今日発表され、初日1戦目はロサンゼルスレイカーズ対シカゴブルズ。沢北選手所属のロサンゼルスクリッパーズは3日目2戦目となっています。……ということで、早くも熾烈なチケットの争奪戦が予想されていますね!」

その後もアナウンサーがなんか喋ってたけど、俺はとにかく生でNBAの試合が見たくて、台所にいるおふくろの所に滑り込んだ。

「これ見に行きたい!」

「ちょっと大輝、今炒め物してて危ないから待ってて。ご飯できたらね」

「いまいまいま!バスケ見に行く!」

料理してる時はちょろちょろされると危ないから台所に来るなって言われてたけど、あん時はおふくろが手を止めるまでまとわりついた。


「もう!分かったからリモコン離しなさい!」

そして、自分の手には何故かリモコンが握られてた。
探してたはずが、いつから持ってたのか全く覚えてなかった。














「大輝!チケット取れたぞ!」

「えっ!!ほんと?!よっしゃー!!!」


行きてぇって毎日のように騒ぎ立ててると、親父が3戦分のチケットを手に入れてくれて、全部に連れてってくれた。






















「ねぇ、バスケ好きなの?」

「当たり前だろ」

「俺、火神大我。名前は?」

「大輝。バスケやってんの?」

「まだ始めたばっかだけどな!いつか一緒にやろーぜ」

「上手くなったら相手してやるよ」



………………




「お前さ……18年前の日本の開幕戦行ったか……?」

「行った。最前列で、隣にいた同い年くらいの奴とすげー盛り上がって見た」







俺、こいつにも会ってたってことか……?


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