• テキストサイズ

【ヒプマイ】管 轄 世 界【R18】

第10章 風 邪 っ ぴ き に ご 用 心




なんだかんだ時間が過ぎてあたりも暗くなってきた。


『もう夕暮れですね〜』


事務所の窓から外を眺める。
都会の街並みが見えて街灯がつき始める。


左馬刻「お前はもう帰っていいぞ」


『えっ?でも…今日特に働いてないんですけど…』


そんな私の話などシカトして、左馬刻さんはどこかに電話をかけだした。


左馬刻「俺だ。名前のこと送っていけや」


誰に電話してるんだろう…。
てか送ってもらわなくても一人で帰れるのに…道さえ迷わなければ……

そんなこと考えていれば左馬刻さんは電話を切った。


左馬刻「今迎えを寄越したから少し待ってろ」


『私ひとりで帰れますよ?』


左馬刻「方向音痴が何言ってんだ」


『べ、別に方向音痴なんかじゃ…!』


ま、まぁ…迷わず行けることは少ないけど…。

方向音痴だと図星をつかれてしまえば流石の私も返す言葉もない。
地図の勉強しよう…なんて考えていれば事務所のドアが開いた。


銃兎「迎えに来ました」


入ってきたのは入間さんだった。


『入間さん!朝ぶりです!』


入間「はぁ、呑気ですね。貴女が方向音痴が故に私がこうして駆り出されているんですよ?こっちの身にもなってください」


『なんだかんだ来てくれる入間さん女神ですね?』


入間「誰が女神だ、しょっぴくぞ。さ、早く行きますよ」


入間さんは呆れたように事務所を出て車に乗り込んだ。


『あ、左馬刻さん…お先に失礼します』


左馬刻「おう。気ぃつけて帰れ」


私は左馬刻さんに手を振って事務所を出た。
そして入間さんが待っている車の助手席に乗り込む


『入間さんお待たせしました!よろしくお願いしますっ』


入間「元気ですね…。じゃあ行きます」


私を乗せた車はゆっくりと走り出した。


/ 141ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp