第3章 入部
仮入部からしばらくして、マネージャーとして入部することになった。
部活に行く前に顧問の先生に提出をしてきた。
顧問の武田先生に「これから、よろしくね」と優しい笑顔で声をかけてくれた。
「こちらこそ、よろしくお願いします!!」
武田先生に頭を下げて、職員室をあとにした。
潔子さんに教えてもらった女子更衣室で体操服に着替える。
少し遅れてしまったな…と思い急いで着替え、体育館へ走って向かった。
「遅くなってすみません!!」
体育館の扉を開けて、潔子さんと仁花ちゃんに一言謝る。
「大丈夫よ。あ、これ…」
「え?」
潔子さんから渡されたのは黒いジャージ
広げると『烏野高校 排球部』と背中に書かれた文字。
「これからよろしくね」「さん、よろしくお願いします!!!」
潔子さんと仁花ちゃんが私に笑顔で迎えてくれた。
「こ、こちらこそ、よろしくお願いします!!!!」
もらった黒のジャージをぎゅーっと抱きしめる。
あこがれていた、この部活に入ることができたんだ。
胸どきどきしてきゅーっとする。
これからがんばろうと誓った。
もうあんなことにならないように。