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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第5章 朝の喧騒



「伊達……なぜ、我らの盛胤様を殺さねばならなんだ……」
苦渋に満ちた表情で言葉を絞りだした
相馬の残党に対し政宗は
「殺さなければ、俺が殺されてたからだ」

「なっ‼︎」
政宗の言葉を聞いた男は憤怒で顔を真っ赤にする。

「お前らは蘆名と手を組んで、俺の首を
狙ったじゃねーか。
この世は、殺すか殺されるかだ」
政宗は何でもないように淡々としていた。
「小さな憎悪は大きな憎悪をもたらす。
だから、その芽は早々に摘んでおく。
それだけだ」
当たり前だろ?と言わんばかりだ。

「まあ、そっちが誤算だったとすれば、
俺にとっては、伊達の血が相馬や蘆名に
通ってようが、通ってなかろうが、
そこは重要じゃねえってことだろう。
悪いな。」
政宗の「悪いな」は詫びではなく、
「悪いがお前らも殺す」と言う事だ。

「お前らもそんなに、死に急ぐ必要は無かったのにな」
と、唇だけで笑うと、政宗は地面を蹴って、
アッと言う間に踏み込む。

相手が息を飲んだ次の瞬間、
左下から斬り上げる。
斬り上げた刀を右側の男にスライドさせて、
首を掻っ切る。

それを合図に交戦が始まったが、剣術の
差は歴然としていて、刃を交える前に殆どの者が息絶える。

睨みあう間もない。


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