• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第18章 女神の創傷



「それから、お願いがあるの、いい?」
伺う瑠璃に、目で「どうぞ」と促す。
「私がまた、迷ったら、助けて欲しい…」
「当たり前だろ。
やっぱり、お前は聡叡だな」
瑠璃のお願いを聞いて、
政宗は「なーんだそんなことか」という風に、
それでも嬉しそうに優しく笑った。


(そっか…)

政宗は、甘えてくれたら嬉しいと言った。
頼ってくれ、と言った。
それは、表でも裏でもなく、表しかない言葉。
望んでも、泣いても弱くてもいいと言った。
それも表しかない。

(政宗は最初から、そう言っていたんだね。
私が信じられなかっただけで…)

苗字(氏)を聞かれた時『俺はそんなに複雑じゃない』と言っていたその、言葉の全てが今、ようやく解った気がした。



/ 1530ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp