第14章 新年拝賀2(三成)
「あ、でも、瑠璃様は漢詩も学ばれたのですか?もっとお話をしたいです」
「みーつーなーりー」
政宗の眼がギラッと光る。
「あ、済みません…つい、嬉しくて…」
しょぼん と耳を垂れた犬のような三成に、
瑠璃が優しく笑いかける。
「ふふふ、気にしてませんよ。
三成様は博識で聡明な方ですね。
私へのその疑問はすぐに解けるでしょう。
楽しみにしておいて下さい」
そう言いながら、瑠璃は政宗をチラリと見て微笑んだ。
(和歌を学ぶのに漢詩も学んだのか。
まあ、漢詩から派生したのが和歌だから…)
にしても、瑠璃の教養の高さにまたも
驚かされた政宗だった。
全ての会話についていけなかったのは、実は美弥だけだった。