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《イケメン戦国》未来から来たお姫様

第9章 師走の書状(R18)




半刻ほどして微睡みから目を覚ました瑠璃。
政宗を目に留めると
「あ、政宗…お仕事してたんですね…」
少し掠れた声を小さく発した。
「目ぇ覚ましたか」

(掠れ気味の声に怠そうな瑠璃は
色っぽくて格段に綺麗だよな〜)
上機嫌で瑠璃を見る。
「約束だったからな。身体、まだ怠いか?」
「ぅん…ん…、大丈夫です」
微笑んで、横向きの体を肘下で押して起き上がり、襟元を掻き合わせる。

(目に毒…)
また喉から手が出そうになる。
目尻を下げる政宗の想いを他所に
「政宗。着物」
(あ、ヤベェ)
「直すの手伝ってくれますよね?」
非難の眼差しを向けながら問う。
着物は脱がせないと言ったのに、見れば
くちゃくちゃだ。
「う…あ、あぁ、そうだな」
政宗は身を竦めるようにして返事をする。
「綺麗に着せてね」
と瑠璃が笑う。
(目が笑ってねぇ)

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