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【JOJO・アヴドゥル夢※R18】二人きりの小島にて

第2章 想い


「うわああああ!! 何!? 何なの!? さっきのアヴドゥルさんはぁぁぁぁ!!!」

姫は今朝洗い終わっていた食器類を棚に戻しながら1人騒いでいる。顔の熱さも戻らず、いつアヴドゥルが戻ってくるかヒヤヒヤしながら自分を落ち着けていた。皿も割ると大変だ。

「たまにドキリとする発言してくるんだよなぁ……」

だが、先程のような事を言われたのは初めてだ。ドキドキして死ぬかと思ったと姫は今も尚激しい鼓動を刻む胸を抑え、恐る恐る部屋の入口に視線を動かす。……大丈夫。まだ戻ってきていない。
姫は初めてアヴドゥルと会った時から彼の事が好きだった。
ここまでついて来たのも半ば強引に…だけれど。

「アヴドゥルさんがいなかったら、今頃はDIOに肉の芽を埋められて……」
考えただけでもゾッとした。
カイロでDIOが現れ、恐怖に怯えていた私の目の前に、突然逞しい広い背中が現れた…。背中越しに顔だけこちらに向け「熱いが我慢してくれ」とウインクしたアヴドゥルの顔は炎に照らされ、とても……。

「かっこよかったなぁ……」

「何がだ?」

「…………ハッ!?」

うっとりと回想に浸っていたが、急に目の前から聞こえたアヴドゥルの声に姫はビクッと体を跳ねさせた。
「もっ、ももも戻ってたんですね!」
「あぁ…潜水艦の手配は終わっているから今日やることはもう無い。もうこれも解いてくれ」
アヴドゥルが皺の刻まれた老け顔を指さした。「あっ! はい!」と姫は慌てたように返事をして、急いで駆け寄ろうとした時だった。
ロングスカートの裾を踏んでしまい、ガクンと体が一気にアヴドゥルの体へ倒れる。
「きゃあぁっ!!」
「うお……っ!?」
アヴドゥルもアヴドゥルで唐突に姫の体が倒れ込んで来て、バランスを崩し、抱きとめながら後ろ側へ倒れてしまった。
ふわりとした光が一瞬アヴドゥルを包む。

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