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短編集  Dear my precious…

第10章 ○○は正義*劉偉[黒バス]


「カナ。日本の正義はお菓子アルか?」

「はっ!?」

先輩の突然の発言に私は思考回路を巡らせる。

(お菓子ってことは敦君がなんか言ったのかな?)

取り敢えず、

「違いますよ。」

と答えておく。

劉先輩は留学してきたバスケ部の先輩。
…そして私の彼氏だったりする。

福井先輩にそそのかされて、語尾に『アル』をつけ続けているところからわかるように先輩はとっても素直だ。

そんなところが堪らなくかわいいと思ってしまうのは恋の魔力である。

「カナ?」

黙っている私を心配したようにのぞき込んでくる。
身長差があるので普段遠くにある顔が近くにあって、心臓がドキドキと音を立てる。

「あっ、ごめんなさい。何ですか?」

「日本の正義ってなにアルか?」

「えっ?」

その質問に答えられなかった。
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