• テキストサイズ

START☆LINE

第7章 「SBK」~二次審査~


「♪~♪♪…。」



(ふぅ、終わった…。)



「はい、お疲れ様でした。」

一番最初に口を開いたのは、あの強面の審査員だった。

「あ、ありがとうございます。」

私は緊張気味にお礼を言う。

「んー…、木野さんって言ったよね?」

「あっ、はい。」

「基礎がまだまだだな…。ボーカルは、そのバンドの顔と言っても過言じゃないと思うんだ。」

「はい。」

(やっぱり、厳しいなぁ~…。)

「あと歌詞がずらずら長い。」

「な、なんだって…!?」

「ほらみろ!やっぱり、オレが言った通りだろ!
やっぱり、歌詞が長かったんだって…!」

「私の気持ちが込めすぎたか…。」

晴花は頭を抱えて、後悔しているようだ。

「今年は厳しい審査員だね…。」

と言って、秋ちゃんも苦笑いをする。


(うぅ…、さっきから厳しい言葉しか言われてないような…?)

私の心が折れそうになったその刹那。
別の審査員が、

「でも、曲調はやわらかくて、seasonの演奏から、恋する女の子の気持ちが伝わってきました。」

と、言った。

「あ、ありがとうございますっっ!」

私はとても嬉しくて、大きな声で言った。


「それでは、あちらの控え室でお待ち下さい。」

審査員の人に言われ、私達はステージをあとにした。




/ 192ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp