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高嶺の華

第6章 ゲーム with テニス部







「…なんで全員いるんスか!」









「…いやぁ、1人だけ、2人だけ誘わないわけにも行かないだろ?
全員たまたま空いていたんだ」


「そりゃ今日休みに変わったんだから用事があるわけないじゃないスか!」


「まあまあ。いいじゃねえか、休みなんて数少ないんだし」


「…分かりましたよ!」









ムスッとしてる赤也くんが先頭に並び、そのあとゾロゾロとこの美の暴力みたいなメンツが歩く。

…もしかして、拗ねてる理由は私と2人が良かったから?なんて。
神様が言うように、この世界は私が望んだものだ。
ということは、感情の種類はともかく 『好かれている』ということは間違いなさそうだな。










「赤也くん」


「あ、先輩」


「ね、間違ってたらごめんね。

今日、私と2人が良かった?」


「…あ…えっと…」


「なんか不機嫌に見えたから。間違ってたらただの私の自惚れだけどね」


「そうですよ」


「…あ、そう、なんだ」


「そーっすよ、俺先輩と2人でゲームしたかった。だから、ちゃんと今度責任取って2人で遊んでくださいよ」


「う、うん。」






















知らなかった。


切原赤也ってこんな 『男の子』だったのか。
いつも可愛いし、先輩たちにいじられたりして微笑ましいんだけど。

まさかこんなストレートに言ってくるとは…


まあテニスの試合の時は怖いけど…
やっぱり普通に『中学生』なんだなあ。安心。






とは言ってもほかの人は中学生に見えないけどね。








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