第5章 サポート
「じゃあ、今日は皆で赤也の家に行こうか。放課後部室には入れないから、校門前集合。いいね?」
「俺の意見無視っすか!?」
「え?何?何が悪かった?」
「…なんでもないです」
「そ。他の人も誘っておくから。」
そう言い残ししてやったり顔の幸村くんと、しょぼん、とした顔の赤也くんは教室に帰っていった。
すると、2人と入れ違いでこれまたイケメンな男子が教室に入ってきた。
…こんな人いたかな?テニプリはなかな読み込んだけれど、こんなやつは知らない。
まさかモブでさえこんなイケメンがいるのか?
「ねえ、さん。ちょっといいかな?」
「…え」
「おー、行ってこいよ」
「あ、うん。行ってくるね」
まさか告白?だなんて調子に乗ったこと考えちゃったけど。
でもこの顔ならモテるんだよね。
顔だけというか、多分性格も良かったんだろうなあ。人脈深いなって今日実感したよ。
「…ここでいいか」
「あの、話って?」
「あ、そうそう。どう?この世界は。」
「は?」
「え!?僕のこと忘れちゃったの!?夢で会ったじゃない!」
「…え!?」
まさか、あの神様みたいなやつ!?
そんな見た目じゃなかったでしょ!!??
もっとこう…チビて小学生みたいな見た目だったような…
「だからあの時言ったでしょ?僕も君のサポートはする、って。どうせ呼び名がわかんないとか色々辻褄が合わないとか思ったでしょ?そうならないようにほら、これ」
「え、なにこれ。ノート」
「僕が纏めたんだからね?君の人生全部見るの大変だったよ」
「最初から渡してよ!」
「ごめんごめん。タイミングなくてね…で、僕はさ一応、幸村くんと同じクラスって設定で組み込んでるから。よろしく」
「え?そうなの?」
「組み込んでるだけだよ。君のが終われば消すさ」
「…そう」