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月の子たちと神の愛し子

第5章 海曰く、「ファンクラブの圧倒的良心」


「主ー、今入って大丈夫?」
「清光?もう決まったのか?」
「速攻で」
「マジか。で、誰が行く感じ?」

襖を開けて執務室の中へ加州清光を招き入れた梨都は、座布団と茶を用意しながら訊く。

「えっとね。俺と山姥切と鶴丸と、あと…亀甲、長谷部、薬研」
「おっけ。一応推し聞いといていい?物販の予定も立てときたい」
「俺は陽ちゃん推しで山姥切が夜よる推し、鶴丸は隼様推しで長谷部がいっくん推し、薬研はるいるい推しで亀甲は海さん推し」
「わおバラバラ。まあいざとなったら長谷部に迎えに行かせるから」
「はーい」

それから端末に目を落としてため息をついた梨都。
彼に清光は問いかける。

「どうかしたの?」
「…いや、ステまでちょっと出陣が増えるが平気か?」
「うん、平気」
「ありがとな」

清光は知らない。
今回はCD発売とツキノ芸能プロダクション合同舞台、さらにムンフェスが重なって金欠になるかもしれないことを。
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