第9章 幻のパン
それは涼太達との試合が終わった次の月曜日―授業中のことだった―
【 Fm カントク
件 緊急集合!!
1年生全員、昼休み2年校舎集合 】
『……え、何コレ……』
様子を見る限り大我とテツにも来てるみたいだった
『ねぇ、コレ、なんだと思う?』コソッ
火「知るか!オレが聞きてーくらいだっての!」
黒「行ってみるしかなさそうですね」
火「!?おまっいつの間に起きたんだよ!!」
黒「今さっきです」
試合の疲れもあってか、テツはさっきまで居眠りしてしまっていた……まぁ、持ち前の影の薄さで全くバレてなかったけど。←バレて怒られたのは大我の方。
リコセンパイ―授業中にメールするほど重要なことってなんだろ……?
in 2年校舎
リ「ちょっとパン、買ってきて」
リコセンパイ……良い笑顔です!……←嫌な予感…
1年全「「「「は?パン?」」」」
日「実は誠凛高校の売店では毎月27日だけ、数量限定で特別なパンが売られ~……………(以下略。)」
←決して打つのがめんどくさかったわけではないデスヨ?(汗)
とにかく高級食材使ったすごいパンだよってことで……。
リ「あ、椎菜は行かなくていいわよ!」
『え、なんでですか?』
リ「椎菜はマネージャーだからね!私達と一緒に居てくれればいいわ!」(さすがに女の子をあんなとこに放り込むわけにはいかないものね…)
『リコセンパイ!私も選手になるんですってば!!』
リ「はいはい、わかったわ!…………で、話を戻すけど、そのパンを狙ってるのは私達だけじゃないわ…いつもより"ちょっとだけ"混むのよ」フゥ…
日「…………」
うぅ~…最近私の決意が軽く流されてる気がするんだけど………