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私、バスケが大好きです!

第4章 さっそくバレました!!


その日、私は運がすっっごく悪かったんだ…

普段は運とか運命とか、信じないけどこの日だけはそういうモンを疑わざるを得ないくらいに…

寝坊して、それでも走ったらギリギリ間に合うって位だったのに…

学校の登校中にはすべての信号が赤、見知らぬ人に道を聞かれて、結局遅刻。

先生に説教された時間は永遠にすら思えた。

さすがに、これ以上はないだろうと思っていたのが間違いだったのか…

不幸はまだ終わってなかった…

いつものように、階段を上がり、踊り場を曲がったとき、なにやら急いでる大我が見えた。
…一瞬だけ。

"ドンッ!!"

「『ハッ?』」

視界が大きく傾いたと同時に私の体は瞬時に反応した。

斜めに落ちかかっている身体で階段に手をつき、身体を押し上げて一回転。
着地を決めた。

その時の私には大我の唖然とした顔なんか目に入ってなかった。

『いや~、久し振りにコレやったけど、以外と身体が覚えてるもんだねぇ~』
今日の不幸、やっと終わった?!

呑気にそんなことを思っていた私を大我が地獄に突き落とす。

火「おまっ…髪っ、眼も…?!」

『ほぇ?』
そう言った私の顔はかなり間抜けだっただろう。

火「…気づいてないのか?…オマエ、髪と眼が、銀色、だぞ?」

『は?な、にいって…』
私は慌てて鏡を取り出した。

そこにはさっきのバク宙もどきで大きくずれたカツラをかぶり、

片目のカラコンだけとれて銀とこげ茶の微妙なオッドアイになった私が映っていた。

『な、な、なぁぁぁぁっっ!!?』

側にはこっちを仰視している大我がいた…

『今見たことは全部頭の中から消去する事!!!!』

私はもはや半泣きで『絶対だからなぁぁっ!!』なんて叫びながら大我から猛ダッシュで逃げた。

「お、おぃ、待てって!」

そんな大我の声なんか聞こえない聞こえない!!!

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