第8章 ターゲット
翌日
両想いになれた僕達は今日も出社した…そこまでは良かった。
主「脅迫状…ねぇ。」
武装探偵社に脅迫状が届いた。
"横浜に爆弾を複数設置した。遠隔操作式の爆弾の為、こちらの要件に従わなかった場合、街ごと焼き尽くす。"
なんて物騒な…然し僕が驚いたのはその要件。
太「1つ目は中島敦の身柄…ポートマフィアと同じだね。」
国「嗚呼、そして2つ目は…」
主「太宰劉娥の身柄…また僕か。」
兄さんが僕を落ち着かせてくれる。
太「劉娥は大丈夫。策を練ってから行こう。」
主「うん。」
策を練ること1時間…江戸川さんも協力してくれた。
主「それじゃあ、行ってくる…。」
敦「行ってきます!」
太「お互いのフォローは絶対にしてくれ、分かったね?」
敦/主「「はい/うん」」
指定の場所へ時間通りに行く…勿論、僕達は盗聴器を持っている。
通信先は…武装探偵社。
兄さんの策は抜かりない。
主「中島くん…。」
敦「は、はい!」
主「緊張…してる?」
中島くんは分かりやすい…ずっとソワソワしている。
敦「はい…僕なんかが劉娥さんのフォローなんて出来るんですかね?」
主「できるよ。中島くんは強いから…。」
そんな話をしていると、変な気配を感じた。
何か、殺気を帯びている…近づいてきた。
主「…!!」
僕は急いで中島くんを抱えて避けた。
敦「え!?何があったんですか?」
主「襲撃…此れは…銃痕か。良かったね、避けられて。」
敦「そうですね…。」
銃痕のある壁は少しだけ溶けていた…コンクリートなのに。
主「成程…。中島くん、気をつけた方がいい。銃弾に酸が塗られている…之をまともに受けたら急所なら即死、避けても大怪我。厄介なものだ…。」
敦「そんな怖いもの如何して!?」
主「それは…彼らに聞くといい。屹度教えてくれるだろう…さあ、中島くんの異能力で捕まえてあげて…。」
指差した方向には20人以上いそうな黒服集団…ポートマフィアでは無さそうだ。
敦「そんな!第一僕は異能力を操ることすらまだ出来ていないんですよ!?」
主「だから僕がフォローするんだ…僕も一応加勢する。」
敦「…はい、分かりました。」
こうして、名も知らない相手との戦いが始まった…。