第4章 虎退治
兄さんの巧みな話術で説得出来た。
やっぱり兄さんはすごい…。
太「起きろ、少年!!」
敦「ぅ…ん?」
あ、起きた…。
主「おはよ…気分はどう?」
敦「え…あ、大丈夫です。あ!虎は、どうなりましたか?」
記憶、無いんだ…。
太「変身中の記憶はナシかい?あ、でもまだ残ってる。」
あれ、右腕がまだまだ…
敦「へ…?あーーーー!何此れ、何これ!!」
主「落ち着いて…騒がなくてもいい。」
僕は中島くんの腕を両手で掴んだ…触り心地が良い。
敦「何故ですか!?」
僕はまだ武装探偵社の中で兄さんと社長以外の人に異能力を見せたことは無い…。
異能力『火怨』━
中島くんの右腕を赤い炎が包む…
太/主「ー全「えぇーーーー!!」
国「何をしている劉娥、正気か!?」
何をそんなに焦っているんだか…。
敦「熱っ!!!…くない!?」
それはそうだろう…異能力のみに効果があるのだから。
太「劉娥の異能力『火怨』は、異能力の効果を焼き尽くす。異能力者本人へのダメージは無い筈だ。」
国「何故そんな事を黙っていた!」
え…これ、僕悪くない…よね?
主「異能力の…発動機会がなかったので…。」
だから皆知らなかったんだよな…。