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【R18】最高の結婚

第4章 不運


遥side

扉が3回ノックされる。

「はーい。」

「よぉ遥。迎えに来たぞー。」

入ってきたのは川口さん。
仕事帰りでスーツを着てる。

「お疲れ様です。」

「おう!」

廊下を歩きながら2人で話す。
向かっている場所は和室。

「川口さんは何の仕事を?」

「あー・・・キャバクラの店長。」

「へー。やっぱりそういう店って高いんですか?」

「まぁ、それなりに。俺らはヤクザだぜ?金の儲け方にはどんな手でも使うんだよ。」

「な、なるほど・・・」

そうだよね・・・
うわぁ何かえげつないの想像しちゃうな。

「あっははは!そんなビビんなって!俺の所は至って普通だよ!!たぶんな!」

「た、たぶん・・・」

「いずれは遥も仕事するんだろ?慣れとかないとな!何なら試しに体験って感じで働いてみるか?」

「考えときます(汗)」

Ωの僕に相応しい仕事って考えたら・・・
身体で稼ぐしか・・・

この人達の下で働いても足引っ張るだけ。

「よし、着いた。」

扉を開けると既に料理が並んでいた。

「お!きたきた!」

「おー!美味そう!」

「つまみ食いすんな。」

「いてっ」

中原さんが川口さんの手をペシっと叩いた。
中には中原さん達以外にも何人か座っていた。

「よぉ!新入り!」

「ど、どうも。」

会釈をしながら空いている席に座る。
美味しそうな料理と、たくさんのお酒が。
こんなに飲めるかな?
初めて飲むから不安でいっぱい。

「よし!じゃあ、主役も来たことだし!来い、遥!」

「はい!」

全員がお酒を掲げる。
僕も真似をしようと急いで近くのお酒を汲んで川口さんの隣に立つ。

「カンパーイ!」

グラスがカチーンと重なり合う。
そして、全員一気飲み。
す、凄い。

「どうした?お前もいけよ。」

「おいおい。未成年だって。」

「い、いえ!大丈夫です!いけます!!」

両手でグラスを握りお酒を流し込んだ。
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