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【R18】最高の結婚

第4章 不運


遥side

ここかな?

「ふぅ・・・」

大きく深呼吸をしてドアをノックする。

「?入れ。」

中から聴こえたのは間違いなく坂間さんの声だ。

「し、失礼します。」

「遥?」

「勝手に彷徨いてすみません。その・・・話したいことがありまして・・・」

「あぁ。そこのソファにでも座れ。」

中は僕の部屋よりも何倍も広い。
ソファも座り心地はすごく高そう。

「何か飲むか?」

「い、いえ!大丈夫です!」

「そうか・・・。で?話ってなんだ?」

坂間さんが僕の目の前に座り、話を聞いてくる。
僕は膝の上の拳を強く握りしめる。

「その・・・さっきはすみませんでした。寝ちゃって・・・」

「あぁ。それなら別に構わない。色々、お前も疲れたんだろ。」

怒ってない・・・?

「それより・・・俺も悪かったな。」

「え?」

「その・・・縛りすぎた・・・すまん。あれはお前を守るためだったんだ。」

守る・・・また・・・

「あの、守るって何からですか?僕の身に何か起きてるんですか?」

坂間さんは俯き、考え込んだ。
言えないのかな?

「・・・俺のせいなんだ。」

「坂間さん?何が・・・いえ、やっぱり大丈夫です。」

あまり知らない方がいいのかもしれない。

「僕を守ろうとしてくれたのは事実ですし・・・感謝してます。拓真にも会わせてくれましたし。約束通り何でも言う事は聞きます。」

「何でも・・・そんな事はしなくていい。俺がそうしたくてした事だ。」

「え?・・・」

「だから、お前は自由にしてくれていい。ここの屋敷も自由に動いていい。」

「本当ですか・・・?」

「ただ、外には出ないでくれ。出る時は俺に伝えろ。」

「はい!ありがとうございます!」

坂間さん、意外と怖くないかも。
・・・顔は怖いけど。
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